イラク最新ニュース(2011年8月19日)

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マリキ政権による厳しい弾圧の中で、イラク市民は再び全国で街頭デモを展開しています。暑い真夏の度重なる停電に抗議し、マリキ政権の汚職追及の声を上げています。 
同時にイランやトルコが石油の利権をねらってイラクのクルディスタン地域に爆撃を行い多数の市民の命を奪っていることにも抗議の声を上げています。

2011/8/19  VOL.179  

タハリール広場で抗議活動再起

インティファーダ通信 VOL179

 今日(8月19日)タハリール広場で腐敗と電気の連続的断絶に対して、また逮捕者釈放の要求、イラク・クルディスタン地域でのイラン空爆の非難を掲げて、新たにデモが起こった。治安部隊とマーリキーの被買収者はいつものようにデモの妨害を図った。タハリール広場の外ではタハリール広場入場が禁じられた「蜂起日誌」数百部が配布された。注目すべきに、この日誌配布は治安部隊の監視と注目の的であったが、その(治安部隊の)中から数部入手するために送り込まれる人間もいたのである。

イスカンダリーヤ市で大きなデモ

 バービル県に属するイスカンダリーヤ市で今日(8月19日)、治安の欠如と行政・財政腐敗、福祉の大幅な欠如と電気・上水の供給切断に対して大きなデモが行われた。このデモは一連のデモ・抗議活動の一環であると考えられ、同市では以前にもコンビナートのメカニックたちが腐敗に反対して昇給を要求し、労働者問題・独立労働者組織に対する政府の介入に反対してデモを起こしている。
 また、このデモに先立っては社会福祉の欠損に対して工学系大学諸学部内の学生がストライキを行っている。



2011/8/18 VOL.178

電気切断に対してモースルでデモ

 インティファーダ通信VOL178

 本日(8月18日)モースル市で、多くの地域で連続的に電気が切断されたことに対してデモが行われた。このデモは県で地方当局から治安警戒令が出ているにもかかわらず行われた。注目すべきに、モースル市では県内の腐敗と福祉・治安の欠如に対して広大な抗議活動が起こっていることがある。モースル市の抗議活動は2月25日、暴力的抑圧キャンペーンにさらされ、デモ参加者の中から何人か死者も出ている。また、逮捕者釈放のために三週間以上に渡って座り込みが行われもし、これにはイラクの諸都市の市民・住民が連帯した。その座り込みはマーリキー所属の治安部隊による抑圧を受けた。

カルバラーの弁護士たち、
イラン空爆とワンド川水流堰き止めを非難


 前代未聞のことだが、カルバラー県の弁護士たちが声明を発し、その中でイラク・クルディスタン地域に対するイランの空爆とワンド川水流の堰き止めを糾弾した。
 この動きは二つの面で重要性をもっていると思われる。一つは、アラブ・クルド民族主義勢力がこの数年間、アラブ人民・クルド人民それぞれの間で同様に、絶えず植え付けようとしてきた民族主義の障壁を、これが打ち破ったということだ。
 もう一点は、イラン・イスラーム共和国に追従する私兵付きの宗派諸政党が、イスラーム共和国よりの支配が及ぶ(カルバラー県内の)それら諸都市の住民に(イランへの)忠義心を植え付けることができなかったことを、この声明が明らかにしている点である。
 カルバラーがイスラーム法学者支配に追従した宗派勢力が誇る牙城の一つであることは周知の通りである

イラク
占領情勢

イラク平和テレビ局in Japan 
2011年8月30日

①石油法の新法案が審議入り

8月17日、石油法の新法案がイラク国民議会で法案審議入りした。

石油法の下で連邦石油ガス評議会(FOGC)が新設される。FOGCに対して政府や国民議会は何の監督権もない。石油省はFOGCの承認がなければ政策を進められない。FOGCは政府、議会、担当省庁の全てに対する石油政策決定の優先権を持っているのである。

しかもFOGCの3人の独立した専門家は「イラク国民」という限定がない。FOGCが諮問を行うBIG(独立諮問局)の構成員は「イラク国民及び外国人」だ。

石油法は、一部の権力者でイラクの石油生産のことを決めてしまい、しかも外国人(グローバル資本)が直接イラクの石油政策を決定してしまうことをねらっているのだ。

②イラク戦争検証委員会(チルコット委員会)の動きを報道する英国各紙・運動団体の論調

「メール・オン・サンデー」(デーリーメール紙の姉妹紙)7/31

「ブレア氏がジョージ・ブッシュと一緒にサダム・フセインに対する戦争を行って8年がたち、チルコット委員会は有罪の判定を下す。」

ガーディアン紙

「チルコットがイラク戦争でのトニーブレアを厳しく批判することに」
「ブレア氏はメール・オン・サンデー紙にかみついた。元首相のスポークスマンは『これはまだ書かれてもいない報告書に予断を持たせるためのメール・オン・サンデー紙による意図的な計略だ。報告書が発表されるまでコメントはしない。』」

テレグラフ紙

「イラク検証委員会 チルコット報告書はトニー・ブレアを非難することに」

インデペンデント紙

 「ブレアはイラク戦争検証報告で集中砲火を浴びることに」
…ブレア元英国首相はチルコット委員会の有罪評定の準備にいらだちを表明

ストップ戦争連合 7/31

「イラク戦争検証委員会はトニー・ブレアが戦争犯罪人であることを確認するだろう。それではその次に何が起こるのか? 」

「イラク戦争検証委員会はトニー・ブレアが自らの内閣にも、国会にも、イギリス国民にもウソを語ったと「メール」紙は言う。そうなると、戦争犯罪で有罪だ。」

③小泉政権当時の自衛隊イラク派兵統括責任者がイラク戦争の検証を求める

8月29日付の毎日新聞は、「日米同盟を理由にイラク戦争を支持した小泉政権の決断は正しかったのか。首相官邸で自衛隊派遣を統括した柳沢協二元内閣官房副長官補が、この問題の検証を求めている」と柳沢の対談記事を報道した。

「イラク戦争に関する独立検証委員会をつくって、対米後方支援や平和構築への日本の関与の方法を再検討すれば、それは次の機会にも生かせるはずです。」という対談者の発言に対して、柳沢は「合法性などを問う前に常識的にみて無駄な戦争をしたことぐらいはまず認識しないといけません。他国を批判するのでなく、日本が同じような立場に置かれた時の判断材料を探り、同時に国家像も考えていくことです」と答えている。

 今こそ日本政府にイラク戦争検証委員会を設置させていこう。